「グリセリド」
作品NO.109
富士山の裾野にある唯の家は、焼肉屋を営んでいた。
唯は、脂性の父、サラダ油を飲む嗜癖を持ちこっそり自分を虐める陰湿な兄と三人暮らし。
脂にまみれてべとつく自宅が大嫌いで、眺めると爽やかな気分になれる富士山が大好きだった。
脂に対する嫌悪感から、唯はいつしか部屋の中の空気に含まれる油の濃度まで感じ取れるようになり−−。
脚本:澤田 薫
絵コンテ:西澤 晋
演出:殿勝 秀樹
作画監督:山田 雄一郎、飯飼 一幸、松下 純子、宇都木 勇